音風景ブログ

目隠しテストによるエンコーダの音質評価などを行うブログです。

2011-01-01から1年間の記事一覧

MP3 192kbpsの音質比較

概要 192kbps付近でエンコードしたときのMP3エンコーダの音質比較。 2011年12月時点で最新のLAME3.99.3(new)、2009年版のLAME3.98.4(old)、iTunes、MVP QDesignを採点して比較。 Rarewaresで配布されているLAMEを使いました。 LAMEは、CBRとVBRをテスト。VBR…

MP3,AACの音質比較

2011年10月時点で人気のある最新エンコーダ4種で、MP3とAACの音質を徹底比較。 MP3は最新のLAME 3.99、AACはiTunesでも使われるQuickTimeの内部エンジンを借りてエンコードするqaac、携帯動画作成用のAACエンコーダとしてポピュラーなNeroAACEnc、ffmpegで使…

LAME コマンドライン指南

最新の2021年版もあります。 kamedo2.hatenablog.jp2011年10月にリリースされた、LAME3.99で使えるコマンドラインを指南。 基本中の基本 lame [オプション] 入力ファイル [出力ファイル]これがLAMEの基本。 lame -b 128 sample.wav sample.mp3固定ビットレー…

目隠しABXテストとは?

目隠し試聴テスト 多くの実験はリスナーが聞き取れる音源の違いは時として想像の産物であることを証明してきた。これらの幻想は強くしぶとく生き残って多くのリスナーに広まりうる。そして一貫してその音源の知識と共に流布されてきた。 二重目隠し試聴テス…

MP3 192kbpsの音質比較

広報 精密度を上げて誤差を少なくしたテストを新しく行いました。 概要 LAMEなどの最新のエンコーダでベストな品質を出すためにはVBR(品質指定による可変ビットレート)の使用が基本だが、どうしてもCBR(固定ビットレート)を使う事情のある人向けに、LAME、午…

160kbpsでのMP3,AAC他の音質比較

結果 iTunes ≒ aoTuV ≒ Opus > LAME VBR > 午後のこ〜だ > BladeEnc > ffmpeg内蔵エンコーダ(実験段階) 評価 エンコーダ LAME 午後 BladeEnc aoTuV Opus iTunes ffmpeg リリース年 2010 2004 2001 2011 2011 2010 2011 バージョン 3.98.4 3.13 0.94.2 b6.03 …

vo-aacencの音質評価

結果 期待外れ。AAC-LC 128kbpsでの比較では、iTunes(qtaacenc)>neroAacEnc>>libfaac>vo-aacenc 0.1.0>ffmpeg内蔵エンコーダくらい。 (2012/01/03追記)vo-aacenc 0.1.1もテストしてみましたが、似たような結果となりました。 (2012/01/15追記)128kbps, 192kb…

aoTuV beta5.7と6.02の音質比較

結果 平均点はq1(80kbps相当)では昔のbeta5.7が良く、q4(128kbps)では新しいbeta6.02のほうが良かったが、標本数が少ないため、どちらかのエンコーダにより有利な音源ばかりを偶然に選んでしまった可能性は否定できない(有意差ではない)。 評価 フォーマッ…

研究者の多くはエラーバーの意味をろくに理解していない

研究者の多くはエラーバーの意味をろくに理解していない 今日、私は認知科学日記の読者がエラーバーをどれだけ理解しているかを問うオンライン投票を開始した――エラーバーとはよくグラフに乗っている、あの小さなI字型の、統計学の賜物である。正しく理解し…

携帯・スマホ等でのコーデックの音質評価

携帯やスマホのスピーカー、密閉型以外のイヤホン等、低音の再現に難のある機器で、ある程度雑音のある環境において控えめのボリュームで再生した場合の音質評価。 生活雑音と、携帯機器から発せられる典型的な音響を人工的にシミュレートした環境下で、これ…

AACの音質比較

結果 AACの64kbpsでは、iTunes 10.0とNeroAACEncが良く(HE-AAC使用時)、現在実験段階となっているffmpeg内蔵のエンコーダ(cutoffオプション使用)は昔のLAMEの同ビットレートと同じくらい悪い。FAAC(libfaac)とffmpeg内蔵のエンコーダの音質(そのまま使用)は…